プラセンタ研究交流会:設立の趣旨

プラセンタの薬効は世界中で古くから注目され、滋養強壮薬や若返りの薬として珍重されてきました。プラセンタには、数多くの栄養成分だけではなく、細胞の分裂を適切にコントロールする成分「成長因子」(グロース・ファクター)が含まれており、この成分はもともとは胎児が子宮の中で驚異的な成長を確実に行うために必要なものとされています。

ヒトにおける保険適用胎盤製剤の効能効果は「更年期障害、乳汁分泌不全」や「慢性肝疾患の肝機能の改善」等ですが、内科系では肝機能改善のほか糖尿病や胃潰瘍の改善、皮膚科系ではアトピー性皮膚炎や美肌、整形外科系では慢性関節リウマチや関節炎に、その他あらゆる診療科で多くの効果が確かめられています。

このように「プラセンタ」を用いた人に対する胎盤療法は多くの医師が様々な疾患の治療に効果をあげています。しかし、犬や猫といったペットに対しては殆ど行われておりません。

多くの犬や猫は無添加やハーブ入り等を謳っているペットフードを食べていますが思ったほど効果を得ていないようです。

人と同様にペットも現代のストレス社会の中で生活するとともに、肝臓・腎臓も侵されている事が多いようです。長寿・高齢化も進みそれに伴い皮膚の病気や脳梗塞・椎間板ヘルニア等様々な疾患が増えております。

元々、哺乳動物は出産直後に自分の胎盤を食べる場合が多いようです。これは、栄養が豊富な胎盤を食べることで、出産後の体力や免疫力の回復に役立てるためだとも言われています。しかしながら、一部の動物病院では胎盤製剤の注射を使っている場合もありますが、プラセンタを犬や猫等のペットに使うことは非常に限られています。その主な理由として、症例や研究結果等のエビデンスや客観的データの不足、情報不足があげられます。

人に対する胎盤療法の研究会や勉強会は多く行われている中で、小動物に対するものは殆ど無いのが現状です。

よって、本会は、非営利団体として、犬や猫などの小動物に対する胎盤療法やサプリメントの服用等による症例や研究結果等の集積し、プラセンタを用いたペットの様々な疾患の治療や健康維持の普及、促進することを目指します。

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